全国水産試験場長会


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令和7年度全国水試場長会会長賞

令和7年度全国水産試験場長会会長賞受賞業績の概要

令和7年10月9日、リモート併用により開催された会長賞表彰審審査委員会において、海面部会2ブロックと内水面部会1ブロックから推薦のあった以下の3業績について、各研究担当者からそれぞれ説明を受けて審査した結果、いずれも令和7年度全国水産試験場長会会長賞表彰を受けるにふさわしい業績と判断されました。
 令和7年度全国水産試験場長会全国大会(令7年11月18日 高松市)でそれぞれ表彰され、記念講演が行われました。
 

「環境DNAを用いたかつお一本釣漁場探索手法の開発と実践」

機 関:宮崎県水産試験場
研究者:主任研究員 上林 大介

 これまで知見の非常に少ない外洋域での環境DNA分析により、ビンナガの漁場探索技術を開発した。海域での流れを模した河川による検出距離調査や、浮き魚礁周辺での海洋環境要因の影響調査を実施して、その有効性を確認するなど様々な工夫を重ね実用性を高めていったことは、今後、成果が他の漁業・魚種へ展開され、外洋で操業する漁船漁業の支援方法として広がっていくことが期待される。

「マボヤの貝毒対策に関する研究」

機 関:宮城県水産技術総合センター 気仙沼水産試験場
研究者:主任研究員 田邉 徹
 
 出荷時期が貝毒の発生時期と重なることが多いマボヤについて、肝膵臓を除去する処理加工により貝毒の減毒・無毒化ができる可能性を示した。毒性の器官偏在や季節性、二枚貝類との比較など丁寧な分析を進め、成果は複数の論文として公表されており学術知見の蓄積にも大いに貢献された。マボヤ生産者や加工業者が抱える問題の解決により今後の地域水産業の振興につながることが期待される。

「網走湖の塩分環境保全とヤマトシジミ資源の回復」

機 関:北海道立総合研究機構 網走水産試験場 調査研究部
研究者:主査 渡辺智治
 
 網走湖のヤマトシジミの資源減少要因が、河川に設置された可動堰による湖内への海水流入量減少に伴う淡水化であることをつきとめ、長期にわたる野外モニタリングデータと実験により塩分による成長・生残への影響を明らかにした。関係機関と連携して可動堰の再稼働を実現させ、湖内の塩分環境の改善を図りヤマトシジミの資源回復を実現させたことにより、今後、環境保全に配慮した地域水産業の振興につながることが期待される。