会長あいさつ
令和5年4月の人事異動に伴い、兵庫県立水産技術センター 平石前所長の後任として、全国水産試験場長会の会長を仰せつかることとなりました長島でございます。
これまで、行政畑で勤務しており、昨年度は、第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会の事務局を務めておりましたので、初めての研究業務で会長の重責を担うこととなりましたが、会員の皆様のご協力を得ながら職責を果たすことができればと思っております。
さて、全国水産試験場長会は、平成23年4月に組織改革をして以来、会員間の連携と情報交換を緊密にし、地方水産試験研究機関の現状や課題等を広く発信して、国民理解を深めることにより、地方における水産試験研究の持続的な発展を図り、水産業の振興に寄与することを目的として、様々な課題に取り組んできておりますが、特に昨今の気候変動に伴う漁場環境の変化や、閉鎖性海域で進む貧栄養化が及ぼす資源の減少等への影響、さらには改正漁業法に基づくTAC魚種の拡大など、水産試験研究機関に対するニーズと期待はこれまで以上に大きなものとなっています。
本年5月には、新型コロナウイルス感染症も感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されることもあり、地方水産試験研究機関の研究員間の情報交換等も対面での実施も含め、従前以上に活発にされることが期待されます。本会におきましても、より一層会員相互の連携を強化することで、様々な課題に対処し、水産物の安定供給と水産業の発展に会員の皆様とともに力を注いでまいりたいと思いますので、ご支援賜りますようよろしくお願い申しあげます。
令和5年4月
全国水産試験場長会
会長 長島 浩
(兵庫県水産技術センター所長)