全国水産試験場長会


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令和3年度全国水試場長会会長賞

令和3年度全国水産試験場長会会長賞受賞業績の概要

令和3年10月25日、新型コロナ感染対策によりリモートで開催された会長賞表彰審審査委員会において、令和3年度全国水産試験場長会会長賞表彰候補として推薦された3業績の審査が行われました。その結果、いずれも全国水産試験場長会会長賞表彰を受けるにふさわしい業績であると判断され、令和3年度全国水産試験場長会全国大会(令和3年11月18日 ZOOM開催 開催機関:青森県産業技術センター水産総合研究所)でそれぞれ表彰され、記念講演が行われました。

庄内おばこサワラのブランド力維持と研究所が果たす役割

機 関:山形県水産研究所 資源利用部
研究者:庄内おばこサワラ研究チーム 代表者 髙木 牧子

選考理由:庄内おばこサワラのブランド化において、水産研究所がブランドの根幹に関わる品質の評価や維持の部分で重要な役割を担った。水産物利用加工に関する試験研究機関の役割が地域の漁業関係者から高く評価され、資源利用部の新設やおいしい魚加工支援ラボの建設、新たな試験研究課題に繋がっている。これらの成果は地域の水産業の発展に大きく貢献するものと認められる。

全雄トラフグ種苗生産技術の開発

機 関:長崎県総合水産試験場・種苗量産センター 魚類科
研究者:濱﨑 将臣

選考理由:全雄トラフグ種苗生産技術の開発により、トラフグ養殖の収益改善や経営安定に大きく貢献できると期待され、実用化に向けた養殖試験も進んでおり、順調に成果が出ている。一連の研究から社会実装も実現しており、これらの成果は地域の水産業の発展に大きく貢献するものと認められる。


 

琵琶湖産アユの成長、冬季の減耗、遡上回遊の年変動に関する研究

機 関:滋賀県水産試験場
研究者:(現:滋賀県農政水産部水産課 参事) 酒井 明久

選考理由:本研究により、琵琶湖産アユの成長、冬の生残および遡上回遊の年変動と、これに関係する要因の数値的な解析が可能となり、今後もアユ資源と漁場環境のモニタリングを継続することにより、多くの知見が蓄積され、科学的な根拠に基づくアユ資源の合理的利用が一層進展することが期待される。これらの成果は地域の水産業の発展に大きく貢献するものと認められる。